干物が水に還るまで

出不精な女子がそれでも見栄と虚勢をはって日々生きていく記録。

どうぶつの森 ポケットキャンプをプレイする

 

 

どうぶつの森

2019年11月21日より配信されたどうぶつの森 ポケットキャンプ。通常ポケ森。

それが配信されるなんて情報も知らず。

ちょうど配信開始の21日は東京旅行でがちがちに緊張しながら新宿ゴールデン街へ遊びに繰り出しててそれどころじゃなかったんだけど、帰ってきてツイッターを開いたら普段自分の好きな萌語りを各々勝手に喋くり倒しているTLの皆さんが足並みそろえてポケ森のことしか話してないわけね。

仁王君の夢女子も、ヴィク勇って言葉しか知らないんじゃないの?て思っていた腐女子も、進んで学級会とか勝手に開いて自爆している男の娘も、競うようにフレンドになってくれとポケ森のアカウントを晒しているもんだから、それからなんだかんだ気になって。

それから遅れて5日。気づいたらダウンロードしてたよね、ポケ森。

 

そもそもどうぶつの森って。

天下のニンテンドーが2001年より発売されたどうぶつの森が64やらゲームキューブやら、DSだったりWiiだったり、3DSでも作っちゃったりで、ハードを変えて展開してきたシリーズものだと思っているんだけど、どうやら今回それが普段私たちが肌身離さず持ち歩いているアイフォンやらアンドロイドでもできちゃうんだって?

正直ゲームキューブしか知らなかったんだけど私の知ってるどうぶつの森って記憶が彼方すぎて、曖昧なんだよな。

どうぶつ森に来た少年なり少女がいきなり有無を言わさず膨大な借金背負わされていろんな動物に文をしたため気を持たせつつ、援助してもらいながら雑草抜いて生活していくゲームだった気がするんだけど・・・私にはゲーム機の日付をいじりながら一生懸命雪だるまつくって家具をそろえていた記憶しかない・・・。

小学生から中学生にかけてどうぶつの森とか牧場物語とか延々と同じことを続ける作業ゲームを嬉々としてプレイしていた下っ端気質の私なんだけど、そんな懐かしみを覚えながら久々にプレイしてみた。

 

どうぶつの森をプレイして。

あまりにも有名だからシステムの内容は割愛させていただくんだけど、おおざっぱに言うとプレイヤー(自分)がキャンプの管理人になってキャンパーな動物たちが必要な物を渡して仲良くなっていって、ついでに利用者になってもらってキャンプ場を大きくしていく話ね。

最初の4日間は寝ても覚めてもただただ夢中でどうぶつたちの欲するものを運んでいくパシリを進んでやっていたんだけど、ある日突然気づかされたんだよね。

彼らのこの果てしない欲求はどこまで続くのだろう。

 

プレイしている人はわかると思うんだけど、最初は2・3人だった利用者が8人に増え、回りにいるキャンパー3人含め、あれが欲しいこれが欲しいと強請られ続けるまま、少ない報酬でそのアイテムを探しては渡し探しては渡し・・・・

最初はキャラクターに会いに行くついでに取得したアイテムで事足りるのが、段々人数増えれば増えるほど、アイテムの数が足りなくてそれを取りに行くために何度も場所に足を運んだり。

鉱山に入りたいがために数少ない友達を総動員して挑みスコップ片手に岩を掘り起こすも全然稼げなくて頭抱えたり。

あれ、これってもはや労働じゃない・・・??

 

ゲーム内で薄給にも関わらずあくせく働いているのにも関わらず車を大きくしてあげるという甘い言葉に惑わされまんまと後から高額請求を受けるという悪徳商法に見事引っかかり無理やりローンを組まされている私の姿をひとつ冷静に見ながら、私は思った。

 

この仕事、やめよう。

(でもその後なかなか辞められず、ずるずるとゲームしているのであった。)

退職するということはそんなに難しい事じゃない。

 

 

あらすじ

2017.11月 私は専門学校を卒業してから8年間務めた会社を辞めた。

毎朝6時に起床し出勤、そして残業をこなした後21時に帰宅。

それが大体の生活スタイル。たまに仕事を持ち帰ることもあった。

入社してから会社はどんどん大きくなりこなす仕事も増えたけど、だからと言って人数の見直し等はなく、辞めた人たちの補充のみ。

女性が多い職場だったため入社当時先輩だった人たちは結婚や妊娠を機にどんどん辞めていき、気づけばあっという間に自分が上の立場。その間会社のシステムも大きく変動していき、新しい仕事を覚えたり後輩の指導をしたり、なんやかんやしているとあっという間に定時の17時を過ぎている。

そんな私も気づけばあっという間に28歳。毎年入社してきた子に年齢を訪ねて驚く振りも板についてきた。

毎日くたくたになって家に帰ってご飯を食べ、風呂に入って一息つけばもういい時間だ。少しやりたいことを済ませればあっという間に一日が終わっている。

学校を卒業してからそんな生活を続けていればそれが当たり前だと思って過ごしていたけど、いつも仲良くしている友人の何気ない会話が私の中でずっと引っかかったのだ。

『20代もそろそろ終わりなのに毎日忙しなく終わるなんて勿体ないよね』

 

マジそれな。

ほんと、マジそれな。

毎日仕事に行って、くたくたになって、給料も安くて、有給も満足に取れなくて、ほかにも言いたいことはもろもろ、もろもろ。

何で私こんな会社にしがみついてるんだろう。

世の中の同じ女性は自分の好きなことして、きらきらしたショップで好きなブランドや化粧品を買って、おしゃれなご飯屋さんで見栄えの良い写真を撮っているというのに。

私ときたらただただ使い道のないお金を銀行に預け、預金通帳を見てはにやにやとする日々、(実際それはそれですごく楽しい)

洋服だって流行も良くわからず近所のGUに行っては無難な服を選び着ている。(でも相変わらずGUは最高)

でもこのままでいいのか自分?花の10代だって正直特にトキメキも無く儚く去って行ったのに、そのままの勢いで20代もさっさと終わらせて世の中の楽しい事の大半も知らないまま、何も面白みもない30代になってもいいのか??

そう思うと急に今まで築き上げてきたことがどうでもよくなって、私は早急に仕事を辞める事を上司に伝えようと決意した。

 

自分が居なくても会社は回るのか

ある程度務めている人が仕事を辞めるにあったって、一番気になるところはそこ。

正直に言います。
あなた一人がいなくなったところで会社は普通に余裕で回ります。

自分しかできない仕事を持っている、とか
社員の人数も居ないから自分が抜けるわけにはいかない、とか
自分も他の社員も沢山仕事を持っていて引き継ぐ余裕がない、とか

そんなの、どうにでもなる。まじで。

さすがに明日辞めます、は難しいかもしれないけど、少なくとも1か月もあれば引き継ぎだってどうにでもなるよ。
変わりの人間がいなくても、たとえギリギリになっても上の人間がどっかから連れてきてどうにかします。そうじゃなきゃ会社回んないし。
残された人がかわいそう、と考える人も多いと思うけど、でも、そんなこと言ってたらあっという間に自分が残された人間だから。

よく考えてみてよ。自分が入社して何人の人間が職場を離れたか。そりゃその時は大変だっただろうけど、

それでも今、会社は機能してますよね?

 

辞められない理由を考えてる暇があるなら、辞める理由を考えよーぜ!!

 

辞める理由。

それが一番難しい。

正直なところ、もう仕事したくないから辞めますと言えたらとても楽だけど、さすがにそうはいかないのが退職理由。

いや、それを言っても大いに結構なんだけど、多分それを言える人ってとっとと辞めてるよね。言えないからずるずると8年間も同じ職場で働いていたわけで。

私がおすすめなのは

家庭や自分の事情を使う。

たとえば、稼業を継がなければならなくなった、家族の介護を要するようになった。実家に帰らなくてはならなくなった。一人身の女性なら結婚を考えている男性についていくため引っ越すなど。

ウソも方便。退職した後にばれたところで自分が会社で文句を言われることはないんだもん。会社の知りえない家庭や自分の事情を理由で伝えるの、仕方ないけど辞めるんだもん。角が立たなくておすすめ。

その代り、いつ何を聞かれてもいい様にストーリーはしっかりと組み立てる事。ちなみに私は叔父の経営している会社に入らねばならない理由で退職した。

 

あとは退職の日までしっかりやり遂げること。

会社からやっぱり退職日引き延ばすの無理?と言われても、お前の変わりなんて居ないと恋人のように口説かれても、私にも退職した後の予定があるから無理だと断ること!

そこで応じたらバッドエンド。ずるずると退職日が伸びていくから、心を鬼にして振り切り、最後の日までわくわくしながら働いてください。

 

 

そんなこんなで退職して、一か月弱。

最初の数日間はすごく罪悪感にさいなまれながら朝起きて、何かしなくちゃ勿体ない気分になるんだけど3日目からそんな罪悪感もすっかりなくなりのんびり過ごしてる私。

休日も別件で忙しくしていたから、仕事している期間は4~6時間睡眠が普通だったんだけど辞めてからぐっすり寝てるので肌荒れが無くなった。

睡眠ってすごい。